2012年4月28日土曜日

ディーゼルのハイパワー化

ディーゼルのハイパワー化

一昔前のディーゼルはかったるかった。私が乗ってたSUV(ディーゼル)なんか

車重が2トンあるのに、馬力は80馬力ですもん。最大トルクもガソリンで言うと

2000cc並み。かったるいはずだ。これで2500ccのディーゼルターボですからねえ。



最新型はすこぶるパワフルです。VWゴルフTDIなんか2000ccのディーゼルターボで

170馬力も出します。ガソリン2400cc並み。トルクも35kg・mとガソリンで言うと

3500cc位ですね。とにかく排気量は下がってるのに、馬力やトルクは2倍近い

印象を受けます。隔世の感を覚えます。どうしてここまで進化したんですか?







いちばんの立役者はコモンレールかなあ。

燃料を1400~2000気圧くらいまで高圧にして直噴で噴射して、筒内のすみずみまで届かせて一気に燃焼させるんです。不完全燃焼を減らしているわけで、黒煙の低下にもなってます。



あと、インタークーラーターボが常識になってきましたね。もともと圧縮比の高いディーゼルエンジンで、ガソリンターボのような異常燃焼も招きにくく、低域から効率的に効きますので、ディーゼルとターボの相性はばつぐんです。



あと、乗用のも大型のもディーゼルでもDOHCが主流になってきましたね。



大型トラックではちょっと前まではN/Aの7~25リッターくらいの10気筒とか12気筒とかでしたが、今はNOxPMやCO2の問題で4tクラスから高速バス、重トレヘッドまで、見事にみんな直6インタークーラーターボ(4リッター~16リッター)になってしまいました。16リッター直6で520PSとか出るんだからすごいですよね。








ディーゼルの認知度も上がったな



この質問を見て思いました。皆さんやっと理解してくれたんですね。

そうなんです。ディーゼルはすごいんです。まずは燃費が3割いい。

天然ガスやバイオ燃料などいろんなもので燃えます。最高出力は

ガソリン並み、常用領域での馬力は1.5倍。排ガスもガソリン並みに

低減する技術は確立しています。騒音や振動も改善中。



みな凄さを実感しています。だから今年はボッシュも周知イベントを

しないそうな。まあ当初の目標は達成したとみるべきでしょう。







.....................ってことは何、質問者はハイテクディーゼルの内容を知らんでヨイショしてたワケ??

(まぁそんなマケないと思うが....(笑))



http://my.chiebukuro.yahoo.co.jp/my/myspace_quedetail.php?writer=mm...







ディーゼルエンジンは、燃料を含まない空気のみを圧縮するので、ノッキング(ディーゼルノックは異質の物なので除く)とは無縁なエンジンです。

また、元々高圧縮エンジンなので、過給圧を高く設定する事が可能です。

ディーゼルエンジンは、高温化した空気に燃料を噴射する事で、ムラの無い素早い燃焼が可能となり、高効率となります。

そのため高過給・高圧縮になればなるほど、理想的な燃焼が出来るようになります。

さらに、高回転を得意としない反面、低回転から排圧が高い特性から、ターボラグともほぼ無縁となり、ターボとディーゼルエンジンの相性は抜群に良いです。

これらの理由から、「ターボは、ガソリンエンジンよりもディーゼルエンジンと組み合わせる方が、その真価が発揮できる補機」と言われます。



この事は古くから知られていましたが・・・

ディーゼルエンジン単体ですら高価なのに、ターボを組み合わせると非常に高価となる事。

同じく、とても繊細で複雑な燃料噴射装置ですらメンテナンスが大変なのに、ターボが加わると更に大変になる事。

等々の理由で、なかなか採用出来ない状況でした。



ただここに来て、環境問題からディーゼルエンジンへの関心が大きくなり、欧州各メーカーが採用を決めました。

結果、生産設備への投資が大幅に増えて、ディーゼルエンジンの製造コストが劇的に下がりました。

また燃料噴射装置を従来の機械的なジャーク式から電子的なコモンレール式に変えた事で、機関の状態を監視・管理する事が容易となり、メンテナンスが楽になった背景があります。

更に、回転領域が狭いディーゼルエンジン特性は、ATとの相性も非常に良いことを示し、ATが殆どを占める昨今の自動車事情と良くマッチします。

「出るべくして出たもの」だったとしか、言い様がないですね。

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